皆さんは蔦屋重三郎という名前をご存知ですか?
2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の主人公・蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)は
江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽を世に出したことで知られる
”江戸のメディア王”と称される人物です。
そして、現在”つたや”と聞いて思い浮かべるのが
書店やCDレンタルなどで有名なTSUTAYAです。
珍しい名前が共通しているとなると、
何かしらの関係があるのではないか。
2025年大河ドラマの主役と同名の屋号を持つ大企業
一体どんな関係なのか、共通点について、ご紹介したいと思います。
- 大河ドラマファン: 歴史ドラマに興味があり、新作の大河ドラマに関する情報を探している人
- 歴史好き: 江戸時代や出版業界に興味がある人
- ドラマ好き: 一般的なドラマ好きで、話題のドラマの情報を知りたい人
蔦屋重三郎とTSUTAYAは関係があるのか?
大河ドラマ「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎とTSUTAYAの関係はいかがなものか。
結論から言うと
「両者に直接的な関係はないがTSUTAYAの命名には多少関わりがある」です。
蔦屋重三郎の子孫ではなく、創業者である「増田宗昭」(ますだむねあき)氏の祖父が
営んでいた置屋の屋号が「蔦屋」だったことから付けられたとのこと。
その祖父の屋号は、蔦屋重三郎から名付けられたと伝えられています。
増田 宗昭(ますだ むねあき、1951年(昭和26年)1月20日[1] – )は、日本の実業家、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の創業者[3]、代表取締役会長・最高経営責任者(CEO)。
wikipedia
蔦屋重三郎は何をした人?
① 浮世絵界のスターメーカー
重三郎は、単に本を出版するだけでなく、作家や絵師を発掘し、彼らが最大限に才能を発揮できるような環境を整えることに長けていました。
- 喜多川歌麿:美しい女性の姿を描き出し、浮世絵の新たなジャンル「美人画」を確立した画家です。重三郎は歌麿の才能を見出し、彼の作品を世に送り出すことで、美人画を一大ブームにしました。
- 東洲斎写楽:役者の姿を写実的に描いた「役者絵」で一世を風靡した謎の画家です。重三郎は写楽の作品を積極的に出版し、彼の名を広めました。
重三郎は、単に作品を出版するだけでなく、これらの画家たちと密接に連携し、作品の内容やテーマについて意見交換を行うなど、現代でいうところのプロデューサーのような役割を果たしていたと考えられます。
② 吉原の活性化に貢献
- 吉原細見:吉原遊郭の案内書である「吉原細見」は、重三郎が編集に関わったことで、大いに注目を集めました。この本は、吉原の地図や遊女の情報などを詳細に紹介しており、当時の多くの人々が手にするほどの人気作品となりました。
- 地域活性化:吉原細見の出版は、吉原遊郭の知名度を向上させ、多くの人々が吉原を訪れるきっかけとなりました。これは、当時の吉原の経済活性化に大きく貢献したと言えるでしょう。
版元とは
現在で言う出版社のことです。
また、制作から流通、販売をすべて同じ版元が行っていたので、とても大きな財力と影響力を持っていました。
本を書いて、全国の書店に配達をして、ましてや自分でも本を売る。
これを一つの企業で行っていたのですね。
現在はテレビ局やラジオ局、新聞社などの多くのマスメディアや情報源で溢れていますが、当時の江戸時代では版元しか有りませんでした。
まとめ:蔦屋重三郎とTSUTAYAは縁がある!
今回は蔦屋重三郎とTSUTAYAにどんな関係性が有るのか紹介しました。
直接、関係が有るわけではないようですが
TSUTAYAとい名前に蔦屋重三郎が関わっていたことは間違いないでしょう。
この記事が参考になれば嬉しいです。
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